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無縁死


なんか、昨晩、さて、寝ようかなと思って、TVを消そうと思っていたら、ある番組が目に留まり、結局、最後まで見てしまいました。

その番組は、NHKスペシャルの「無縁社会~“無縁死” 3万2千人の衝撃」

内容は、最近、誰も知られないうちに死んで、そして、遺体の引き取り手もない無縁死というのが増加しているそうです。そして、そういった方の死後の身辺整理や埋葬などを専門に請け負う業者さんが急増。
また、そういう無縁死を恐れて、生前から、墓地を決める、身辺整理等々を提供するサービスを依頼する人も増加しているということでした。

番組では、そういう方々のケースを淡々と追っていました。

ある人は、地方から上京して、20年も無遅刻無欠席で働き、退職後も、日雇いの仕事をされていた方。こたつに座ってまま亡くなって、死後1週間後で発見されたそうです。その方の地元を訪ねると、ご両親はすでに亡くなって、実家も都市計画で跡形もなく、同級生名簿には、”消息不明者”として掲載されていました。

ある人は、苗字が違うからということでお墓に入れず、遺体は献体として、ある病院の死体安置所で保存されいて、そこには、名前はなくただ3桁の数字と性別だけが記載されていました。

ある人は、何十年も仕事一筋で生きてきたけど、結局、熟年離婚、長年の無理で体調を崩して、今は、老人ホームで一人で暮らしている人

ある人は、生涯独身で、亡くなっても身寄りがないため、すでに生前から自分の墓地を決めている方。


この番組を見ながら、だいぶ気持ちが沈んでいきました。

多分、この番組で見た多くの人が、これは、けして他人事ではなく、自分自身にも起こりえる話だと感じたと思いますし、なんか、タイムスリップをして自分の未来をまざまざと見せられているような錯覚にもなりました。

今は、まだ、若いから、死というものにあまり実感が湧きませんが、でも、これは、いつかは皆体験して逃げられないこと。この番組で取り上げられていた人たちは、ごく普通の一般の人。でも、そういう人たちが、ふとしたきっかけで、家族、会社、地元という縁をどんどん無くしてしまって、最後には、誰にも知らず、亡くなり、どこかの無縁仏として葬られてしまう、、、

自分の場合、これから先、オーストラリアで余生を過す可能性もあり、旦那とうまくいっても、平均寿命を考えれば、多分、旦那の方が先に死ぬ可能性は高いし、子供もいなければ、オーストラリアで本当にある意味一人での生活。生活保護を受けながら、シドニーのどこかの狭いユニットの中で人知れず、自分は死んでいくんだろうか?と結構、リアルに考えてしまいました。


それは、本当に避けたいので、いつか、そういう境遇の人を集めて、1棟立てのユニットを購入して、共同生活の場を作っていきたいと、例えば、元気に旅立つ会、共同コミュニティー ”生き生きホーム”@シドニーみたいなものを作っていきたいなと思いました。そうすれば、旦那に先に発たれても、もし、子供もいて、子供からも見放されても、異国に住んでいても、気の合う人たちに囲まれて、楽しく旅立っていきたい、そういう環境を作っていきたいと真剣に思いました。
by fooey | 2010-02-03 19:16 | Daily life


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